高市内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成19年8月10日

(平成19年8月10日(金) 10:47~11:05  於:合同庁舎4号館6階 会見室)

1.発言要旨

 本日の閣議案件は、一般案件が4件、政令が3件、報告が1件、配布が2件あり、私どもからの配布案件が1件ございました。平成18年版の原子力安全白書です。私から4つ申し上げます。
 まず、本日の閣議において、原子力安全委員会の取りまとめた平成18年版原子力安全白書を配布しました。この白書では、「原子力発電設備における過去の不正の総点検と今後の対応」とともに、「耐震安全性に係る安全審査指針類の改訂」を特集しております。7月16日の新潟県中越沖地震では、東京電力株式会社柏崎刈羽原発におきまして、様々な影響がありましたことから、原子力発電所の耐震安全性に対して非常に大きな関心が寄せられました。この特集はこうした御関心にこたえる一助になるものと期待いたしております。原子力の安全確保は国民の関心の高い分野でありますことから、今後とも安全確保の考え方や、政府の取組について周知を図っていきたいと思っております。白書の詳細は原子力安全委員会の事務局にお問い合わせください。
 次に、沖縄振興計画の後期展望においても示されましたとおり、沖縄の将来を担う人材の育成は、今後の沖縄振興の重要課題であると考えております。このために、国際感覚豊かな人材を育成する「アジア青年の家」構想に続く、いわば人材育成の第2弾として、6月に若手経営者を対象とする交流塾の実施について概要を発表いたしましたが、このたび事業の具体的な内容と第1回目の日程を決定いたしましたので、御報告いたします。これは沖縄の自立型経済構築と本土・沖縄の経済交流促進を目指して実施するものです。塾の正式名称は「沖縄新世代経営者塾」といたしました。観光、健康関連、環境関連、そしてIT、金融、ものづくりなどに携わっておられますおおむね40歳台の若手経営者の方々に、沖縄側、本土側から参加していただき、研修会や自主活動などの異業種交流も実施し、ここから得られる人脈、気づき、ノウハウを生かして、製品やサービスの新規開発、向上につなげることを狙っております。また、息の長い良好な交流関係を通じて、本土及び沖縄の相互理解を深めつつ、個別の企業が一歩一歩実力をつけていく先導的なモデルとなることを期待いたしております。ここで培った人間関係の中で、特にものづくりの場合、販路開拓などにもつながっていく可能性がございます。この塾の運営に当たります塾長にはPHP総合研究所代表取締役社長の江口克彦氏に御就任いただくほか、塾の運営に対して助言をいただくために、沖縄及び本土の両方から7名の方に顧問に御就任いただくことになりました。いずれも沖縄、そして我が国の経済界を代表される方で、沖縄に対しても深い思い入れをお持ちの方々でございます。また、塾の運営に当たり、本土側、沖縄側からそれぞれ数名程度の方々に世話役になっていただき、塾長と共に塾の運営に当たっていただこうと考えています。塾生につきましては、沖縄側に20名程度、本土側に10名程度、計30名程度として、現在最終的な調整中でございます。塾の第1回目の開催につきましては、9月2日に那覇市にて開催いたします。第1回目の塾は開塾式といたしまして、江口塾長の講話のほか、塾生から自己紹介や抱負を述べていただき、交流のための懇談会を開催いたします。この事業を通じ、沖縄・本土の若手経営者の方々がお互いに触発されて、数多くの交流と新たな取組が始まり、将来の沖縄の経済、社会を担う人材が数多く輩出される事業になることを期待いたしております。詳細は、沖縄政策統括官までお問い合わせください。
 三つめは、本日より犯罪被害者等に関する標語を募集いたします。犯罪被害者の方々が再び平穏に暮らせるようになるためには、国民の皆様の理解・配慮・協力が重要ですが、犯罪被害者の方々に対する理解はまだ十分とは言えません。そこで、犯罪被害者等に対する支援の大切さなどを分かりやすく簡潔に表現した標語を広く募集し、国民の皆様の理解・関心を深めていただこうと考えております。最優秀作品はポスターなどに使わせていただきますほか、今年の12月1日に予定している「犯罪被害者週間」国民のつどい中央大会におきまして、担当大臣から表彰する予定です。詳細は犯罪被害者等施策推進室にお問い合わせください。
 四つめは、本日の午後2時、遺棄化学兵器処理事業に協力するために、中国吉林省蓮花泡に派遣される自衛官からの表敬を受けることとなっております。本事業は日中間の過去の負の遺産である遺棄化学兵器を条約の規定に従って着実に処理することにより、日中間の信頼醸成に寄与する重要な事業でございます。この事業に防衛省自衛隊からの御協力をいただけることは非常に心強いと考えております。詳細は遺棄化学兵器処理担当室までお問い合わせください。
 私からは以上でございます。

2.質疑応答

(問)靖国神社の参拝の件でお伺いします。8月15日、もしくはその前後に靖国神社に参拝される御予定はありますか。
(答)私は例年8月15日は議員連盟で昇殿参拝をさせていただいております。今年は残念ながら、午前中閣議、記者会見等公務がございますので、昇殿参拝には御一緒できませんけれども、平素より、定期的に社頭での参拝は行っておりますので、日程の許すときに社頭で参拝をし、お亡くなりになられた方に感謝と哀悼の思いを捧げてまいりたいと思っております。
(問)日程の許す限りというのは、15日の……
(答)15日には私はこだわっておりません。小泉総理のときは15日というのが総理の公約でございましたので、総理にもぜひ15日に参拝していただけたらと思っておりましたけれども、私はお正月や春、夏、秋、それぞれ自分の日程の許すときに静かに祈りを捧げておりますので、15日は今年は難しいと思っておりますが、都合のいいときに行ってまいりたいと思っております。
(問)安倍総理も8月15日、もしくはそのあたりで参拝すべきとお考えになりますか。
(答)私は他の政治家の方に対して、この日に参拝すべきということは、それがその方の公約でもない限りは、申し上げる立場にはないと思っております。お一人お一人が自分の心に従って、参拝をしようと思えばすればいいですし、そういうものと思っております。
(問)その関連ですが、安倍総理は靖国神社に参拝するとかしないとか、したとかしなかったかに関して申し上げないということを一貫して言っておられるわけですけれども、そのような認識については大臣はどのようにお考えでしょうか。
(答)私は安倍総理とは当選が同期でしたので、長い期間政治家としていろいろと意見交換をしてまいりました。本来、安倍総理は、国のために命を捧げられた方に感謝と尊崇の念を捧げたいという思いをずっと強く抱いてこられた政治家であると思います。内閣総理大臣になって、なかなかこの日に参拝しますと皆さんに明言して参拝されるのが難しいお立場になったということについては、気の毒というか、残念と思いましたけれども、去年総理に就任されたときに靖国神社についても、行く行かないも含めて言わないという総理の御意向を知りまして、私なりにこう解釈しました。恐らく総理は北朝鮮に拉致されている邦人の救出など人の命にかかわる問題は何より大事に考えておられます。外交上の観点からアジア周辺諸国の御協力も得なければいけない。本来靖国神社への参拝というのは国内問題なんですね。その国の政府関係者が戦没者に対してどのように感謝の誠を捧げるのか、どのような形式で慰霊をするのかというのは国内問題ですが、残念ながらときにはこれが相手国もあり外交問題とされてしまう。私はこれは大変残念と思っております。現実的に政権をとって、外交問題になる不要な混乱を起こす可能性がある、それによって安倍総理が日本人の命を救おうと思っているところに悪影響が出てくることであれば、ここはこらえようというふうに総理は思っておられるのではないかと、私自身はそのように考えておりました。ですから、私自身も社頭での参拝は続けておりますけれども、例えばカメラの放列がある前で、無理に昇殿参拝をするということは控えようと、安倍総理が邦人救出ということを大事に考えておられるのであれば、その内閣の閣僚として控えようと思って、結構我慢をしてきた方です。
(問)先ほどの「沖縄新世代経営者塾」の開塾式に大臣も参加されるお考えでしょうか。
(答)これは私自身が大変思い入れを持って企画をし、実行しようと思っていたものですので、ぜひ参加したいと考えておりました。内閣改造がそれより前に来てしまいますので、その場合はぜひとも後任の大臣の方に出ていただけたらありがたいなと思っております。というのも、江口塾長の御日程や参加していただく方々の御日程等を考えますと、やはり塾への参加者は経営者でございますので、塾の開催日は週末になるということと、江口塾長の御日程そのものが8月中は厳しいということから、第1回目の塾の開催が9月になってしまったわけです。
(問)大臣の夏休みの御予定などは変わりましたでしょうか。
(答)私の休暇ですか。
(問)休暇というか、夏休み中の御予定です。
(答)選挙区に数日帰れたら帰って活動したいとは思っておりますけれども、あとは基本的に役所で仕事をしております。
(問)先ほどの靖国の関連で、御発言の確認ですが、安倍総理の決断に配慮なさってカメラの前での昇殿参拝は控えていらっしゃるということですが。
(答)8月15日は、午前中閣議等がありますので、議連での昇殿参拝は物理的に行けないですが、例えば平素、春や秋の大祭のときに議連で昇殿参拝する場合も、安倍総理が総合的に判断して我慢されていることに対して、私が行きたいから行くのではなくて、私は静かに社頭で参拝をさせていただいておりました。今の閣僚という立場のときにはそれでいいのではないかと私自身が解釈して行動をとってきたことでございます。
(問)高市大臣が参拝されるときというのは、公的参拝というよりも、私的参拝という側面で参拝されていらっしゃるというふうに考えてよろしいでしょうか。
(答)公的、私的ということは余り考えたことはないのですが、例えば国のお金で、公金を支出するようなことや公用車を使うことは私はしたことがございません。閣僚になってからも自分の車で行きまして、自分のお金で参拝をしておりますので、公的という形ではないと思います。
(問)「普天間飛行場の移設に係る措置に関する協議会」について、その後の調整はいかがでしょうか。協議会の日程についてはいかがですか。
(答)日程も議題も調整中でございます。
(問)北方領土のビザなし交流の船舶の件でお伺いしたいのですけれども、老朽化している船舶の後継船について、議連の方から高市大臣のところにも申し入れに行ったと思いますが、その後協議というか、どのような方針になっているかお伺いしたいんですが。
(答)来年度の予算も含め、後継船は時間がございませんので、しっかりと確保できるように努めてまいりたいと思っております。議連の皆さんと私も思いは同じでございます。
(問)ということは、新造船ということで今調整しているということでしょうか。
(答)どのような形態になるかは分かりません。民間の方でつくっていただいて、国が長期でそれをお貸しいただき、運営は向こうに任せる形になる、もしくはそうでないケースもあるのかもしれませんが、早急にこれは対応してまいります。そのつもりで頑張っております。
(問)年度内に設計計画を立てる予定になっているとは思いますが、いつぐらいまでに決めていきたいとお考えでしょうか。
(答)これもできるだけ早くでございます。詳細について発表できる段階になりましたら、発表させていただきます。

(以上)

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