高市内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成19年3月20日

(平成19年3月20日(火) 9:25~9:30  於:合同庁舎4号館6階 会見室)

1.発言要旨

 今日の閣議は、一般案件が3件、国会提出案件が4件、政令が9件、配布が2件あり、 私どもの所管では配布が1件ありました。これは平成18年版の原子力白書です。
 次に、イノベーションでかなえる2025年の夢の募集についてお知らせいたします。2月26日に中間とりまとめを行いましたけれども、その広報活動の一環として、小学生を対象にイノベーションでかなえる2025年の夢をテーマにして、作文と絵を募集いたします。募集期間は3月21日から5月11日までです。2025年に今の小学生たちは大体20代の半ばから後半と社会の若手の中心として活躍されるわけですので、子供さんたちが夢を描き、それを実現していってほしいという思いから企画したものです。時期的に春休みやゴールデンウィークを使って作っていただける時期だと思います。たくさんご応募をいただきたいと思います。文部科学省のご協力もいただきながら、教育委員会を通じて全国の小学校にこの取組についてお知らせいたします。また、5月末の最終報告とりまとめに向けて、イノベーション25について国民の皆様からさらに幅広くご意見を頂戴できますように、ホームページにご意見を受け付けるコーナーを設けることといたしました。一人でも多くの国民の皆様にイノベーション25について関心を持っていただき、また明るい希望を持って生活していただける20年後の日本をつくるために頑張ってまいりたいと思っております。
 次に、本日の閣議で、原子力委員会が取りまとめました平成18年版の原子力白書を配布しました。今回の白書では、「原子力新時代を迎える世界─原子力発電の拡大と核不拡散の両立に向けて」をテーマとして、エネルギーの安定供給と地球温暖化問題への対応が求められる中、世界各国で見られる原子力発電をめぐる新しい流れや、核不拡散の強化に向けた新たな動きなど、原子力新時代を迎えようとしている国際情勢を解説した上で、我が国が将来に向けて取り組むべき課題とそれに対する基本的考え方について述べております。今回の白書は、国民の皆様にとって一層読みやすいものとなるように分量を約4割削減して、詳細なデータは最新のものをご覧いただけるようにウェブサイトと連携させました。また最近、電気事業者による過去の法律違反等を隠ぺいしていた事実が相次いでおり、これによって原子力の安全確保に関する国民の信頼を揺るがすような状況にあることは大変残念です。原子力委員会でも、こうした状況を深刻に受けとめておりまして、昨日、原子力の安全確保に関する透明性と信頼の確保について、電気事業者等の真摯な対応を求める見解を公表したところです。私としては、国民との相互理解と安全の確保の上に立って、関係閣僚と連携させていただき、原子力政策の推進に全力を尽くしたいと思っております。
 私の方からは以上でございます。

2.質疑応答

(問)公務員制度改革の関係ですが、安倍総理大臣が先週の経済財政諮問会議で、機能する新人材バンクをつくり、省庁のあっせんをなくす方針を出しました。今後、人材バンクの制度設計を進めながら、閣僚間の調整も行われる見通しですが、大臣として新しい人材バンクに期待することがあれば教えてください。
(答)機能する人材バンクということですので、きちっと機能してほしいと思っております。ただし、まだ渡辺大臣が素案を一生懸命取りまとめておられているところで、まだ出てきておりません。それが見えてきたら、内閣を挙げての取組となると思いますので、一生懸命応援をしたいと思っております。いずれにしましても、長寿社会ですので、優秀な人材に、社会の様々な場所で能力を発揮していただけると思います。過去に指摘された特定の官庁と民間企業団体等との癒着問題の疑念が払拭される様に、良い形で人材バンクが機能するすばらしい提案を楽しみにしております。
(問)関連して、今日の閣議、閣僚懇談会で、総理や塩崎官房長官からこの公務員制度改革について閣僚に何かご指示というのはありましたか。
(答)すみません。閣僚懇談会の内容は私から個別には申し上げられません。

(以上)