高市内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成19年1月26日

(平成19年1月26日(金) 9:47~9:53  於:合同庁舎4号館6階 会見室)

1.発言要旨

 本日の閣議は、一般案件が7件、国会提出案件が2件、政令が2件、配布が1件あり、私どもの主請議はございませんでした。
 私からは以上でございます。

2.質疑応答

(問)大臣が先日、官房長官のところに協議会関係で提言なさった件に関し、それを受けてというわけではないと思いますが、名護市議会がV字案の修正を求める意見書を出されたことについて、どの様に受け止めていらっしゃいますか。
(答)報道で承知はしております。ただし、名護市長から、既に名護市として知恵を絞られた「この様な案もありますよ」という御提言をいただいておりますので、特段、今回の意見書についてコメントすることはございません。政府としては、今までの基本合意書や基本確認書に基づき、V字案を基本として協議してまいります。ただし、お互いに信頼関係を持ち、なおかつ地元の御理解と御協力なしには成立しないわけです。この協議を円滑に進め、私たちの共通の目標を達成するということを考えると、基本は基本としてありますが、地元の御意見に耳を傾けなければいけないと思います。最初から「ノーですよ、聞く耳を持ちませんよ」ということでは、とてもではないが、協議そのものが円滑に進まないと思います。先般の協議会でも、V字案を基本にすり合わせを今後していきましょうということでしたので、全く相手の意見を聞かないのでは、すり合わせそのものになりません。ですから基本線が変わるということではございません。少しでも早く普天間飛行場を移設し、危険性を除去するという共通の目標のために、政府も沖縄県も地元市町村も、皆で心を合わせて取り組んでいるわけですので、やはりそのすり合わせのための前提として、この様な案ではどうだろうかなどの率直な御意見が出てくることは、私はよいのではないかと思っております。
(問)昨日、日本学術会議から、イノベーション25関係の報告書が提出されましたが、報告書の受け止めと、どの様に反映されていくのかお教え下さい。
(答)大変素晴らしい案を頂戴しました。2月中を目途に、中間報告の取りまとめ作業をしなければならないという状態にございます。日本学術会議では、短期間に、会員の先生方に対してメールやホームページで意見募集をし、熱心に御議論いただきました。私も拝見しましたが、2025年に目指す社会ということで、5つの視点という柱を立てていただき、その上で、科学者のコミュニティーの代表機関ですから、人文社会科学と自然科学から、各々のお立場でよい御提言をいただいたと思います。科学技術の御提言だけではなく、この様な技術革新の姿を達成するためには、この様な人材育成の在り方があるとか、社会制度はこの様にしたらよいなど、現場で研究されている方々だからこその御提言が入っていると思います。これは、次のイノベーション25戦略会議に提出、報告いただき、反映させていきたいと思っております。
(問)今日の午後に嘉手納基地でパラシュート訓練が実施されることが、昨日の日米合同委員会で決まったことについて、地元の自治体はとても反対しているのですけれども、それについてはどう思われますか。
(答)午後、6名の隊員のパラシュート降下訓練を実施する予定ということですが、日米両政府は、SACO(沖縄における施設及び区域に関する特別行動委員会)最終報告に沿って、パラシュートの降下訓練については、基本的には伊江島の補助飛行場を使用することにしておりますので、嘉手納飛行場の使用はあくまでも例外的だと思います。引き続き米国に対して、パラシュートの降下訓練は、約束どおり伊江島の補助飛行場で行うよう働きかけていくことが重要だと思っております。

(以上)