溝手大臣記者会見要旨 平成19年6月8日

(平成19年6月8日(金) 8:51~8:59  於:参議院議員食堂)

1.発言要旨

 閣議では、「自殺総合対策大綱」について、決定されたところでございます。また、「平成19年高齢社会対策」「漁港魚場長期整備計画」、それから、法律の公布、政令についてそれぞれございました。

2.質疑応答

(問)直接、国家公安委員会に関係ないかもしれませんが、民間会社のコムスンでちょっと今、社会的な注目を集めておりまして、グループ内譲渡とかいろんな案件が出ておりますけれども、御所見ございましたら伺いたいのですが。
(答)私も特別養護老人ホームの理事長をしているのです、30年前ですね。隅々までコムスンが入ってきていますよね。何か非常に、活発にというか、華麗な業務展開をしているので、我々は昔からの社会福祉法人を鈍くさく運営していますので、こんなことでどうして儲かるのだろうと、企業として成り立つんだろうと不思議に思っておりました。
 特に、福祉制度のあり方というのは、平均給与的なところをねらって何でもやるのですよね、年金、賃金。我々みたいに30年以上やっているところは、年金給与で大分いろんなところのコストが高くなる。新しく参入したところは、若い人たちのコストの安いのをばあっと展開する。だから、コストは安いだろうと思うんですね。いわゆる保険が想定している年金、新興勢力が有利になると、ニューカマーが有利になるような制度上の盲点みたいなものがあるのだと思うのです。その辺をねらったのではないかなと思っていましたね。だから、時間がたって、5年たって10年とか、ベースアップしたりしてきたら、やっぱりだんだんあんな方式になる、難しくなってくるのではないかなと。
(問)大臣自身が、そういった事業を。
(答)昔から家業といいますか、昭和48年につくりました、もう33年間ぐらいやっております。
(問)そういった団体の理事長を。
(答)そうです。だから、公安委員長としては関係ないのですが、その道に関係している者としての印象です。念のために、昔からこれは無給ですから。
(問)そういったお立場も踏まえて、介護保険事業というのが、大臣が何か懸念されるところは。
(答)ばれたら大変だと思いますよね。ずっと切り捨ててくるというか切り詰めてきて、経営が苦しくなってきているのも事実ですよ。
 ただ、従来の過渡的に補助金でずっと設備、保守をしていますから、もうがんじがらめに押さえられていますから、自由になろうと思えば補助金を返さなくては。そんなこといってもできないし。かなり重装備型の産業ですね、特養とか。50人とか100人でやろうと思っても数億、10億近いお金が要ります。それはもちろん、補助金がかなりのウエートを占めています。
(問)もう一つ伺うのですが、社会保険庁の年金問題で、記録漏れということで、かなり関心を集めていますけれども、御所見がございましたら。
(答)姿勢としては、総理が示されているような姿勢で行かなくてはいけないと思います。とにかく、だめなことはだめだったのだと、謝罪すべきところは謝罪して。柳澤厚生労働大臣はそういうスタンスを示されているので、結構な話だと思います。全力を挙げるべきだと思います。
(問)今日になって少し落ち着いたようですけれども、大分で地震が続いているようですが、今後の対応などございましたら。
(答)(大分県の方々には、)かなり大変な不安を与えているようです。それから、けが人や住宅の損壊も一部出ているようです。我々が、私が聞いている限りでは、もうこれでそろそろ終わるのではないかという期待感を持った、下からの報告は受けています。次の大きな地震につながるというようなものではないというように報告は受けております。

(以上)