溝手大臣記者会見要旨 平成19年6月5日

(平成19年6月5日(火) 9:00~9:07  於:警察庁18階 第4会議室)

1.発言要旨

 おはようございます。
 今日の閣議ですが、国会提出案件は、国土交通省、環境省の白書について、それから、法律の公布、政令などについてそれぞれございました。それから麻生外務大臣、久間防衛大臣からは出張報告、高市少子化・男女共同参画担当大臣から「国民生活審議会意見(国民生活における安全、安心の確保策)」についての報告、このような状況でございました。

2.質疑応答

(問)青森に来た脱北者家族の取扱いですが、覚せい剤を所持していた事実もあるようですけれども、今後どのような取扱いになってくるのでしょうか。
(答)覚せい剤は微量なものだとの報告を受けております。しっかりと調査をして判断したいと思っておりますので、現時点では、どうだとは言い切れないところでございます。
(問)総理は人道的な観点から対応すると言われていますが、今後の見通しは。
(答)最終的な判断は塩崎官房長官のところでおやりになるのでしょうが、人道的配慮は当然のことと思います。我々は、彼らがそれに値するかどうかというところから、事実関係をできるだけ正確にきっちり捜査する必要があります。
(問)今回のような形で青森に脱北者が来て、北朝鮮崩壊などと言われていますけれど、大量避難民対策について御所見がありましたらお聞かせください。
(答) 私は海と関連の深い仕事(造船業経営)をしておりましたので、個人の経験から申し上げると、今回の事件は、海に慣れた漁師だからこそできたのだと思います。海というのは、少ししけて白波が立つだけで大変な状況になるのです。今回のような方法での大量脱出は、非常に難しいのではないかと思います。以前の中国からの密入国は、もっと大きな木造船で、時期、時間を選んで黒潮に乗ってやって来た。北朝鮮の警備 も厳しいだろうし、航海に出られるような客観情勢を整えて海に漕ぎ出すというのは大変だろうと思います。

(以上)