溝手大臣記者会見要旨 平成19年3月27日

(平成19年3月27日(火) 8:38~9:02  於:警察庁18階第4会議室)

1.発言要旨

 おはようございます。
 閣議の一般案件は、東ティモール国際平和協力業務実施計画の変更等について、ネパール国際平和協力業務の実施について、戦略的な経済上の連携に関する日本国とチリ共和国との間の協定の署名等について他、それから国会提出案件などが多数ありました。
 東ティモール国際平和協力業務実施計画の変更等については、塩崎内閣官房長官並びに麻生外務大臣、そして私から発言をしたところでございます。東ティモールの国際平和協力業務の変更等に当たって、4月9日に大統領選挙が予定されているようですが、現地の治安が非常に悪化するおそれがある中で、安全確保について各省の協力をお願いして頑張っていきたいという旨を、それぞれが申し上げたところでございます。
 それから、ネパール国際平和協力業務の実施についてでございますが、官房長官、外務大臣、久間防衛大臣から話があって、ここについては防衛省から自衛官を派遣して協力をするという体制でございます。
 それから、外務大臣から19年度版外交青書についての説明、尾身財務大臣より平成19年度予算成立に当たってのお礼と決意などがございました。
 それから、閣僚懇談会では、私の方から「平成19年能登半島地震による被害状況等について」の発言をいたしました。その席上、菅総務大臣、冬柴国土交通大臣からのコメントもございました。

2.質疑応答

(問)能登半島の地震ですが、現地を視察されて、改めまして現地の状況の御感想と早急に指示を出されたようなことがございましたら、お聞かせ下さい。
(答)能登半島というのは非常に広大でして、細かい道路が寸断しておりますから、市街地の家屋の倒壊とか道路の崩壊というのは、割と容易に発見できますが、周辺部の被災については、まだ現時点でも把握できていない。農業の被害、漁業の被害というのは、まだはっきりしていないようでありますし、もう少し取りまとめに時間がかかるのではないかと思います。
 それから、古い家並みで、戦災にもあっていないし、きれいな古い家がたくさんあり、そういう家並みの一部が、隣は全く何ともないが、その隣に行くとべったりやられているというような状況で、非常に格差があるような印象を受けました。ある通りを通っていると何でもないが、曲がるとざざざっと落ちている状況で、調査団が入っただけでは早々すぐに状況がつかめる状況には無いという気はいたします。
 現地の市の職員の方、国土交通省の地方整備局の職員もたくさん来ておりましたし、農林水産省も、いろいろな人が調査活動に走っておりました。
 海岸線が西から北へ日本海へ向かってすぐ断崖絶壁になっているような道路がずっと続いており、崩落してきた土砂で通行止めになっていて、その土砂と土砂とで囲まれた集落は孤立してしまっている。船を出して物資を送ったり、人を送ったりという状況でした。ただ、非常に過疎が進んで人口が少ないところですから、いろいろなところで被災者がいるという状況です。寒いところですから、夜を越すために、みんな一生懸命でした。食事もできず、炊き出しをしたりしておりました。特に門前町というのは、実質的には50%以上の長寿高齢化率だと言っておりました。若い力がないわけですから、復興が大変だろうなという印象を受けました。本当にお気の毒でした。
 我々が現地へ行くと下水道がいかれているという声を聞きましたし、水道管も切れているんですね。今朝のニュースにも出ていましたが、ほとんど直ったけれども、まだ漏れるかもしれないといって、何せ広いからチェックできないだろうと思うんですね。今日中には目鼻がつくのではないかと思います。
 大きな川が一本、門前町に流れており、支流がたくさん入ってきて、その支流を渡るところは、全部コンクリートの大きながっちりしたボックス構造になって、上を車が通るようになっているわけです。ボックスの両端の道路がくぼんだり、横になって落ちたりしており、すぐそこにある目的地に行くのも、迂回していかなければいけないというような状況でした。
 総理からも、とにかく急いで現況を把握して、何と言っても地方公共団体、地元が被害の状況と願望というのは、一番よくわかるので、地元としっかり密着してやってくれということを言われております。我々も当然そういうことだと思っておりますし、その旨、現地では知事、市長、助役、その他関係者に会いまして、今後協力をしていこうということを話し合ったところでございます。
 私は、昨日、予算委員会の最終日でもあったので、朝6時から門前町の視察をしまして、小松から飛んで帰ってきたわけですが、今日は平沢防災副大臣が現地へ向かいます。
(問)中越地震の際は、激甚災害の指定に向けて、被害の見積りを自治体に代わって政府がやっていた例があったと聞いていますが、今回の災害についてそのような対応をするお考えはありますでしょうか。
(答)我々25人の調査団で行ったんですけれども、7名は現地に残っておりまして、今日若干追加するということで、協力しながらやっていきたいと思います。とにかく早くステップを踏むことが必要だろうと思います。
(問)激甚災害の指定については、首相が政府としても取り組みたいというようなお話もありましたが、大臣は激甚災害の指定についてはどのようにお考えですか。
(答)状況を見ると、ぜひ地元のために激甚災害の指定をという感じになると思います。我々は、一定のルールを持っていますので、全く無視をするわけにはいきませんので、一刻も早く調査して、いい結果が出るようになればと、そう念願をしております。
(問)激甚災害の指定は、大体いつもだと2カ月ぐらいかかるそうなのですが、今回もこのようなスケジュール感を持っていますでしょうか。
(答)私は中越(地震の被災地)も見ていますけれども、旧山古志村よりは崩落事故とか地形が変わるような事故は少ないから、調査は早いのではないかと思います。雪が降っていて現地に入れなかった。今回は雪が降っていないんですよ。
(問)今日の閣僚懇談会などで公務員制度改革の話などは出ませんでしたか。
(答)その話は出ました。それはきょう官房長官が会見で話をするということであります。個別の閣僚は話をしないという申し合わせでございます。
(問)地震の関係ですが、今回、政府・自治体の初期対応は上手くいったとお考えでしょうか。
(答)私は非常に上手くいったと思っております。国土交通省にしても農林水産省にしても各地方事務所があります。それから、現地に連絡対策室を設けて、そこに続々と中央省庁連絡担当者も集まってくれておりまして、それぞれの本省、我々の本庁と連絡がとれて横もうまくとれ、調査に回っている人ともうまくやれ、思う以上にそういうコミュニケーションは良かったと思います。
(問)被災地で一番のニーズ、今現地が一番必要としているのはどういうことだとお感じになられましたでしょうか。
(答)やはり体育館にずっと居るのはよくないと思います。正直なところ、私が感じたことは、災害、被災に遭われた方があれだけの物理的な破壊があった中で非常に最小限ですんだなと思っています。ただ、せっかく避難しているお年寄りが、バスの中や乗用車でいて、エコノミー症候群とか(の問題もあります)。それぞれいろいろな人の思いがあると思いますが、家に帰れる人は早く帰れるようにしなくちゃいけないだろうし、それが一番のような気がしました。
 それから、門前町が不安だから出てきている人が多いみたいですね。要するに、50%が65歳以上ですから、電気が止まる、家は傾く、水道は断水するということで今大勢出てきておられるわけです。ほとんどがプロパンガスなのだそうで、ガス管のトラブルがなかったので、火災が発生したということを聞いておりません。早く帰って元の生活をしてもらうように、きめ細かくやっていく必要はあると思っております。それが一番ではないかと思います。
 それから、仮設住宅の手配ということだろうと思います、門前町は、割と豊かな田園地帯ですから、仮設住宅の選定とかに余り困るような土地柄ではないという印象を持ちました。

(以上)

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