溝手大臣記者会見要旨 平成19年2月27日

(平成19年2月27日(火) 9:01~9:10  於:警察庁18階 第4会議室)

1.発言要旨

 おはようございます。
 閣議の内容でございますが、一般案件、政令では特筆するような案件はなかったと思います。ほかに人事案件、「桜を見る会」、国会提出案件では質問趣意書がいつものようにございました。
 閣僚発言ですが、「H−IIAロケット12号機の打上げ」に関しまして、伊吹文部科学大臣、高市科学技術政策担当大臣の発言などがございました。
 それから、閣僚懇談会に入りまして、私の方から激甚災害指定基準の見直しの件について発言いたしました。これは、昨年秋の大型低気圧により北海道、東北地方において、漁業関係を中心に大きな被災があったということが事の起こりでございますが、農林水産業共同利用施設に係る激甚災害の指定基準を、農業被害を指標としていたため、漁業に関しては基準を満たさないものがままあったということで、漁業被害を適切に反映できるよう、中央防災会議で定めている基準を本日付で改正するという中身でございます。
 この改正により、漁業被害のみに甚大な被害が発生した場合でも、国庫補助率のかさ上げを行うことが可能になるということでございます。
 ちなみに、先般の北海道、東北地方(での低気圧災害)では、(農業被害に比べて)養殖の網とか海中の工作物が随分(被害を受けて)、従来の基準だったら(満たさ)ないけれども、漁業者は大変という問題がありましたので、これを救済しようとするものであります。
 今回の改正基準につきましては、3月中旬には指定できるよう、現在、手続きを進めておりまして、さきの低気圧災害に遡及的に適用ができるようにという思いでやっているところでございます。
 それから、最後に閣僚懇談会におきまして、「『イノベーション25』中間とりまとめ」について(発言が)ございました。
 それから、公務員制度改革、天下りの問題について、具体的な中身については予算委員会が始まるということで時間がなかったので、今日は会議をしておりませんので、発言の中身については申し上げませんが、これはしっかり閣僚懇談会でも取り上げて議論をすべきではないかという発言が数人から出ております。従って、いずれこれについて議論をしなくてはいけないなというような印象を持ちました。今日、どうしようという具体的な日程を決めたわけではないのですが、そういう印象を持ったということをお伝えしたいと思います。
 以上でございます。

2.質疑応答

(問)鹿児島の志布志事件の判決が金曜日に出まして、無罪判決が出たのですが、判決理由の中で、強圧的な取調べがあったことについて指摘されておりますけれども、それに対するコメントをお願いします。
(答)そのような指摘が判決においてなされたということは聞いておりまして、これは困ったことだと思いました。取調べというのは、それ(強圧的な実施)が目的ではないのですから、しっかりやっていただけるものだと思っておりました。警察としては、そのような教訓といいますか、事実を指摘されたわけですから、しっかり受け止めて今後の捜査に活かしていかなければいけない。反省をするということも含めてです。
(問)今回、取調べのやり方ですとか、捜査のずさんな手法に問題があると思うのですが、当時の捜査の経緯について、今後調査をするようなお考えはありますでしょうか。
(答)もう1回、レビューはしなければいけないとは思いますが、具体的にまだ現時点では、詳細な報告は入ってきていませんので・・・。
(問)レビューしなければいけないということは、悪いところはどこだと調査する必要があるとお考えですか。
(答)整理しなくてはいけないと思います。
(問)常識に考えても、あってはならないような取調べが行われたと思われます。無罪も出ております。当時の捜査幹部の責任は重いと思いますけれど、当時の捜査幹部に対する処分については御検討されていますでしょうか。
(答)基本的にはレビューしてみないと何とも言えないと思いますが、これは鹿児島県警と鹿児島県公安委員会で事実をしっかり把握して、必要なことがあれば必要な対応をしてもらわなければいけないだろうと思います。我々としては、それを具体的に指導することはできないので、適正に対処するようには伝えないといけないと思っております。
(問)レビュー。当時のことを、調査をきちんとやるようなお考えと、考えてよろしいのでしょうか。
(答)・・・(無言でうなずく)。
 選挙というのは罪作りですね。

(以上)