臨時閣議における大臣発言(財政改革の基本方針2007~「美しい国」へのシナリオ~について)

1 経済財政改革の基本方針2007~「美しい国」へのシナリオ~は、人口減少下において持続できる新しい成長の実現、戦後レジームからの脱却、美しい国という新たな国家イメージの提示、という3つの観点のもとで、安倍内閣が取り組む課題とその改革の方向性を示すものです。

2 具体的には、日本経済の新しい成長軌道の確立に向けて、(1)成長力強化、(2)21世紀型行財政システムの構築、(3)持続的で安心できる社会の実現、に取り組んでいくこととしています。
 成長力の強化の取組としては、「成長力加速プログラム」を中核として、オープンとイノベーションの観点から成長力強化策を実行し、我が国の労働生産性の伸び率を5年間で5割増にすることを目指します。
 また、21世紀型行財政システムの構築に向けて、「基本方針2006」で示された歳出・歳入一体改革の確実な実施、基本哲学を踏まえた税体系の抜本的改革、公務員制度改革、独立行政法人改革、本格的な地方分権改革などに取り組みます。
 さらに、持続的で安心できる社会の実現のために、環境立国戦略、教育再生、少子化対策の推進・再チャレンジ支援などに取り組んでまいります。

3 関係閣僚には、基本方針2007取りまとめに当たっての御協力に感謝いたしますとともに、今後この方針の具体化・実行に向けて引き続き御協力をよろしくお願い申し上げます。