大田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成20年5月27日

(平成20年5月27日(火) 8:54~8:59  於:記者会見室)

1.発言要旨

 おはようございます。
 今日の閣議ですが、「交通安全白書」、「エネルギー白書」、食育月間の実施、それからG8環境大臣会合について発言がありました。
 閣僚懇談会ではクールビズ関係について発言がありました。6月1日からクールビズで、来週金曜日の閣議ではかりゆしを着用いたします。
 それから、経済社会総合研究所の黒田所長が、5月31日で退任されます。代わって、前日銀副総裁の岩田一政さんを起用することに決定いたしました。
 黒田所長は、お願いしていた期間は2年で、昨年5月までだったのですけれども、統計の大変重要な改革をしている時でしたので、無理を言って1年延長していただきました。統計改革は本当に大事な改革で、内閣府の中に統計委員会ができたことは、大げさではなく歴史的な転換点だと思っておりまして、黒田所長にはその道筋を見事に付けていただきました。今、統計委員会は非常によくスタートしております。これからも統計委員会は、黒田所長にはいろいろお助けいただきたいと思っています。
 後任の岩田さんですが、もう御紹介は不要だと思います。かつて内閣府の政策統括官として、官庁エコノミストの総括もしておられました。その後日銀の副総裁ということで、理論的にも、それから政策の現場での経験という意味でも、これ以上はないぐらいのキャリアを積んでおられる方ですので、これから研究所の所長になって、さらにこの内閣府の研究機能、知的蓄積のためにご尽力いただきたいと思っています。
 黒田所長は、6月1日から、山形県にあります東北公益文科大学の学長に就任されると聞いています。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)日銀副総裁の人事について、今国会での人事案提出が見送りの方向となっていますが、これについての受止めをお願いします。
(答)残念だと思っております。やはり日銀の副総裁は2人とも重要な役割を担っておられますので、国際的な意味でも、あるいは国内でのメッセージを出すという意味でも、1人欠員の状態が続くということは残念だと考えています。なるべく早く決めることが必要です。
(問)原油価格の高騰で、石油元売りが来月から値上げということで、170円台を突破するとのことですが、景気に与える影響をどう見ておられますか。
(答)170円ということに限らず、全体として原油価格が上がっていることについては、大きな懸念を持っています。まず企業収益の影響、特に中小企業の収益への影響は既に顕著に現れてきておりますので、これがさらに一段進むことを懸念しております。家計に関しても、賃金が少し反転の兆しは出ていますけれども、まだ確かなものになっておりません。その段階でガソリン価格が上がっていくことになりますので、家計へのダメージ、それからマインドの悪化という意味で企業、家計の両面で懸念を持っています。
(問)日銀の人事ですが、審議委員は池尾和人さんの方向になっていますが、こちらについてはいかがでしょうか。
(答)これは、本日国会の同意ということですが、同意が得られれば大変適切な人事だと思います。

(以上)