大田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成20年3月21日

(平成20年3月21日(金) 8:49~8:54  於:衆議院議員食堂内)

1.発言要旨

 おはようございます。
 時間が限られていますので、関係するものだけ申し上げます。
 閣僚懇談会では、地方分権の推進について増田大臣から、6月の一次勧告に向けて今審議を進めている訳ですが、丹羽委員長と懇談したところ、この委員会と各省事務方とのやりとりは分権改革の方向に必ずしも沿ったものになっていないという指摘があった。これから各省と実質的なやりとりを進めることになるが、各閣僚におかれては、事務方のやりとりに留めず是非とも積極的に御関与をいただきたいという発言がありました。その後総理から、今後の分権改革推進委員会の勧告に向け、各閣僚におかれては、事務方のやりとりに任せることなく、政治家としての判断をしながら取り組んでほしいという御発言がありました。
 閣議では、私が担当しております競争の導入による公共サービスの改革に関する法律の一部を改正する法律案、市場化テストですね、これが決定いたしました。この法律案は、求職者などの利用者の立場に立ってハローワークの職業紹介業務について市場化テストを実施することより、民間事業者の創意工夫を通じてサービスの向上を図ろうとするものです。
 それからもう1点、ジョブ・カードをいよいよ本格展開いたしますので、この全国展開や更なる拡充について検討するためのジョブ・カード推進協議会を開催いたします。第1回目は来週25日午後2時半から、4号館において開催いたします。メンバー始め詳細はお手元に配られていると思います。ジョブ・カードを本格実施するに当たっての全国推進基本計画を策定いたしますので、それについてご議論いただくことにしています。ジョブ・カードはとても大事なスタートだと思っていますので、成功するようにこの推進協議会でしっかりご議論いただきたいと思っています。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)日銀について、総裁不在で新体制がスタートした訳ですが、まずこの新体制に対する期待、懸念などありましたらお願いいたします。
(答)総裁空席ということは大変に残念です。総理も色々なことをお考えの上で、止むを得ない事態だと思いますが、なるべく早く総裁の人事を決めていただいて、一刻も早く3人のしっかりした体制でスタートしてほしいと思っています。
(問)関連ですが、月例で判断が示されたように、日本経済が足踏み状態にあるという大変微妙な状況です。その中での総裁不在という事態で、来月には政策決定会合も予定されている訳ですが、日本経済に対する影響ついて何か御懸念がございましたら。
(答)今の時点でどうということはありませんが、今サブプライムローン問題に伴う信用不安がなかなか収束しないと。金融・資本市場が、アメリカもヨーロッパも予断を許さない厳しい状態にありますので、リスク対応という観点からも、早期に総裁を決めていただきたいと思っています。足元では日本の実体経済に影響があるということでありませんが、大変重要な時期であり、何かあったら各国が緊密に連絡を取り合うということが必要ですので、そういう意味で懸念しております。
(問)最後にもう1点、揮発油税の暫定税率の問題で、3月末の期限切れがいよいよ迫ってまいりましたが、関連法案が年度内に成立する目途が今のところ全く立っていない状況です。ガソリン価格の乱高下によって国民生活には大変大きな影響があると思うのですが、この点についてはどのようなお考えを持っていらっしゃいますか。
(答)国会のことについてはコメントできる立場にありませんが、なるべく国民生活への影響が小さいように審議をして、歩み寄ってうまい知恵を出していただきたいと思います。
(問)次回の諮問会議の予定は決まっているのでしょうか。
(答)まだ国会日程もはっきりいたしませんので、次回は決まっておりません。今の時点で来週開催は予定しておりません。
(問)日銀総裁が決まらずに諮問会議に出席できない場合、どうなるのでしょうか。
(答)これまでも総裁が海外出張の時などは副総裁においでいただいてますので、万一次回開催の時に総裁が決まっていないということであれば、副総裁においでいただくことになります。

(以上)