大田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成19年10月26日

(平成19年10月26日(金) 8:47~8:59  於:衆議院議員食堂前ぶらさがり)

1.発言要旨

 おはようございます。
 今日の閣議ですが、新型インフルエンザ対策について。次に私から、公共サービス改革基本方針の一部変更について発言いたしました。それから、18年度犯罪被害者等施策。また消費者物価指数について、総務大臣から発表がありました。あと、全国都道府県知事会議を、11月14日水曜日午前10時から官邸で開催するということが報告されました。
 閣僚懇談会では、総理から、国・地方の定期意見交換会の開催について発言がありました。総理はかねがね、地方の意見に耳を傾けるということを言っておられます。このため、官房長官を中心として、総務大臣、財務大臣、経済財政政策担当大臣を始め関係大臣により、国と地方の定期的な意見交換会を開催すると。 それから、前に総理からお話があったように、各閣僚は、積極的に全国各地に行って地域の声をよく聞き受け取めるように、その結果を私にも報告するようにという改めての御指示がありました。
 この国・地方の定期意見交換会ですが、第1会合は地方税財政をテーマに、11月7日に開催されます。今後、「骨太方針」や地方税財政改革など重要課題の決定時期を踏まえて、適切な時期に定期的に開催されます。
 それから、以前タウンミーティングを行っておりましたが、それに類似した、それを改善したものとしての国民対話を第一回目が、「上川大臣と語る希望と安心の国づくり」ということで明日さいたま市で開かれるようです。今後も、「何々大臣と語る希望と安心の国づくり」ということで、公正・透明・簡素の大原則の下開いていく、地方でも開催したいというお話がありました。
 以上が閣議と閣僚懇談会の報告です。
 次回の諮問会議は、11月1日に開催いたします。テーマはまだ調整中ですけれども、若林農水大臣をお招きして、農業改革、農地改革について議論したいと思っています。それから、地域経済立て直しではもう一つ、増田大臣から、これは地方再生担当大臣としておいでいただくことになりますが、地域経済立て直しのためのプランを増田大臣と私で連携して作るようにと言われておりますので、その基本的な考え方が議論されることになると思います。
 以上です。

2.質疑応答

(問)明日、香川県で地方版の諮問会議が開かれますが、何か現時点で決まっている具体的なことがあれば、教えていただきたいのですが。
(答)この秋の諮問会議は、地域経済の建て直しを大きな課題に掲げていますので、四国経済建て直しに何が必要か、何が阻害要因になっているのか、国の施策は役に立っているのか、今後四国経済の建て直しのために国や四国のそれぞれの地域は何をすればよいのかという論点で議論してまいります。率直な意見交換をして、これからの議論に反映させていきたいと思います。
(問)先ほど公表のCPIに関する大臣の見方と、デフレ脱却に向けた足取り等々について、お考えをお聞かせ願います。
(答)消費者物価指数の結果を見ますと、基本的には前月と状況は変わっておりません。コアがマイナス0.1%、コアコアもマイナス0.2%となっております。東京都区部は、前月マイナス0.1%が今回ゼロになりましたので若干上がっておりますが、状況は変わっていないと考えています。
 需給ギャップは、若干縮小したとはいえ、今プラス0.2%で既にプラスになっておりますが、なかなかこれが消費者物価に反映しておりません。ただ、需給の逼迫は、徐々にではありますが、賃金の上昇を通じて消費者物価の上昇にもつながっていくと考えておりますので、しばらく様子を見たいと思います。デフレ脱却は、視野には入っておりますけれども、足踏みしていると見ています。
(問)昨日の事務次官等会議で町村長官から、国家公務員のモラルが落ちているのではないかというようなお叱りがあったようですが、先にも財務官僚の不祥事が発覚しましたが、公務員の最近のこういった不祥事続きについて、大臣の御意見等がありましたらお聞かせください。
(答)最近起こったことと、以前に起こって今問題になっていることがありますが、やはりあってはならないことです。特に今、年金の記録問題を始め政府への信頼をどう取り戻していくかということが、福田内閣の大きな課題です。やはり総理が前にも言われたように、一瞬の気の緩みが大きな信頼の低下につながりますので、私や私の役所にいる者も含めて、緊張感を持っていきたいと思っています。
(問)給与関係閣僚会議の予定と見通しについてお伺いします。
(答)今日、給与関係閣僚会議の第3回目が開かれました。今回は、9年振りのプラス改定ですが、その一方で公務員の人件費を改革するといったことも議論されております。それから、なるべく地域の民間企業の実態に合わせるべきだという議論もずっとあります。そういうことを考えて、今日も両論からの意見がありまして、結論は出ませんでした。
 ただ、臨時国会の会期末も迫っておりますので、そう遠からず、また関係閣僚会議が開かれることになっています。
(問)明日地方へ行かれて、大臣御自身としては、地方のどういった現状に一番関心を持って御覧になりたいとお考えでしょうか。
(答)地域経済がなぜ活性化しないのか、活性化しない要因は何なのか。いろいろなことが言われてはおりますが、それぞれの地域によってまた違うと思うのですね。四国も、やはり非常に厳しいです。4県でも、県によって違いますが、なかなか雇用が伸びませんし、製造業がない地域では厳しいですね。
 一方で、高松市丸亀町のように独自の地域づくりで活性化しているところもありますので、改めて地域経済の建て直しに何が必要かを、虚心坦懐に意見交換したいと思っています。
(問)大臣、資産公開について何かありましたらお願いします。
(答)前回公開させていただいた内容と、基本的には変わっておりません。古いスプリンターを1台、廃車にいたしました。これが変化ですね。
 株価の動きには、日々刻々関心を持っているのですが、自分の資産となるとなかなか面倒で、ほとんど運用もしていないという状態です。投資信託が少しあるのですが、これも銀行の窓販が始まった時に、たまたま私の兄が銀行の支店長をしていたということでつき合いで入って、これはまた半減しましたが、それまた面倒くさくて、もうそのままになっております。このまま老後まで、この資産内容で行くのかなという感じもしております。「貯蓄から投資へ」とかねがね言っているのですけれども、なかなか実行はできていません。
(問)自分の資産をどう思われているのかと、今の資産公開制度をどう思われているのかについてお伺いします。
(答)自分の資産ですか。どうかというと?
(問)多いとか、少ないとかですね。
(答)いや、それは皆さんが判断なさることなのではないでしょうか。あまり増やすとか、そういうことも考えずに来ましたので、結果としてこうなっているということです。
 資産公開は、必要な制度だとは思いますけれども、民間から来ますと、資産公開ですべて出てしまうと。自宅の住所まで出てしまうわけですね。そういう点には、戸惑いはあります。ただ、閣僚をやっている間にどう変化するかということの把握は、重要だと考えています。
(問)制度自体の見直しの必要性については、どうお考えでしょうか。
(答)どういう見直しの論議が今出ているのですか。
(問)厳しすぎるとか、もっと厳しくすべきではないかといったことです。
(答)いや、まあ、妥当な内容かなと思いますが。

(以上)