大田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成19年6月12日

(平成19年6月12日(火) 10:13~10:18  於:記者会見室)

1.発言要旨

 お待たせいたしました。
 今日の閣議ですが、来年のサミットについて、外務大臣、国家公安委員会委員長から御発言があり、併せて官房長官からサミットの準備会議を設置する旨の御発言がありました。次に交通安全白書、観光白書について御発言がありました。また、金融担当大臣から破綻金融機関の処理のために講じた措置の内容等について御報告がありました。最後に、外務大臣からハイリゲンダムサミットの御報告がありました。
 閣僚懇談会では格別の御発言はありません。
 閣議の御報告は以上です。
 諮問会議は、今日開催します。今日の議題は「基本方針」の原案だけです。次回は19日で、ここで「基本方針」の諮問・答申を予定しております。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)昨日、1-3月期の二次QEが発表されまして、実質GDPが年率3.3%増と上方修正されましたが、そのGDP全体に関する評価と、それを踏まえた今の景気認識についてお願いします。
(答)今回は設備投資の需要側の統計が加わって上方修正されています。基本的には景気回復の基調がしっかりしているということが裏付けられたと思っております。
 ただ、二次QEはこういう状態ですが、依然として生産にはやや弱さがあります。この状態は変わっておりません。消費は持ち直してはおりますが、それほど強い状態ではないと見ています。景気ウォッチャー調査で見ましても、4月、5月と連続して50を割っています。消費もまだ天候要因に左右されるように、やや弱さを残しておりまして、本格的な強さには至っていないと見ております。
(問)そのGDPに関して、GDPデフレーターのマイナス幅が若干回復しましたが、デフレ脱却という点についてどう見ていらっしゃるかお願いします。
(答)これも状況は変わりません。デフレに後戻りする可能性がないかどうか、まだ注意深く見る必要があると思っています。GDPデフレーターも傾向としてはゼロに近づいていますし、それから需給ギャップもプラスになってはおりますが、コアコアのCPIがゼロ近傍ですし、賃金が上がらないという状態ですね。ユニットレーバーコストは下がってきていますので、やはり完全に脱却したとは言えないという見方を変えておりません。
(問)会見が遅くなった理由といいますか、この間何をされていたのでしょうか。
(答)今日「骨太方針」の原案を出しますので、幾つか政府部内の調整をしておりました。お待たせして申し訳ありませんでした。
(問)「骨太方針」についてなのですが、19日に諮問・答申して、その後は閣議決定という流れになると思うのですが、それがどうなるかという予定は決まっているのでしょうか。
(答)閣議の日程は、なかなか直前にならないと決められませんので未定です。諮問・答申は19日に行う予定です。これもこれから与党との調整がありますので、確定ではありませんが、今諮問・答申に向けて努力しているという状態です。
(問)景気認識についてなのですが、先ほどのお話ですと、月例の基調判断を上方修正するまでには至らないと理解してもよろしいでしょうか。
(答)月例経済報告については、来週月曜日に判断をお示しいたします。
(問)上方修正する材料は今のところ見当たらないと。
(答)いずれにしても、判断は月曜日にお示しいたします。

(以上)