大田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成18年4月13日

(平成18年04月13日(金) 8:56~9:03  於:記者会見室)

1.発言要旨

おはようございます。  今日の閣議では、格別の発言はありませんでした。  諮問会議については、前回お話ししたように、来週17日と20日の2回開催します。2回で集中的に、生産性加速プログラムを議論いたします。  まず17日は、生産性加速プログラムについて、三重奏と私たちは今仮に呼んでいますが、3つの柱になっていまして、1つが成長力底上げ戦略、それから2つ目の柱がサービス革新戦略で、今生産性が低い部門の効率化を図ろうというものです。3つ目の柱が、成長分野を拡大させていく、フロントラインの拡大戦略となっております。17日は、この3つ目の柱を議論します。3つ目の柱の中にリスクマネーの供給も含まれてますので、それに関連する形でグローバル化専門調査会で議論している金融資本市場改革、これについても併せて議論する予定です。  それから20日には、2つ目の柱であるサービス革新戦略について議論する予定です。  私からは以上です。

2.質疑応答

(問)17日は、金融資本市場に集中的に、1つのテーマだけで議論すると考えてよいわけですか。
(答)いえ。フロントライン拡大戦略全体をやります。
(問)その中で、リスクマネーとか金融資本市場が中心になると。
(答)はい。リスクマネーが含まれますので、金融は関係が深いですから、グローバル化改革専門調査会の中の金融・資本市場改革も併せて議論すると。基本は、3つ目の柱が中心議題です。この全体像を出して、その中で主にポイントを議論していく、その中にリスクマネーが含まれるということになります。
(問)リスクマネーは具体的にはどういった点がポイントになるわけでしょうか。
(答)リスクマネーですから、貯蓄から投資へということがありますし、最もハイリスクなものについてはベンチャーですね。ベンチャーをどう活性化していくかという議論になります。
(問)生産性加速プログラムは、この20日に取りまとめという形なのか、それとも4月末にかけてもう1回ぐらいおやりになるのか。その辺はいかがでしょうか。
(答)17日と20日に議論しまして、様子を見てまだ積み残し課題があればもう1回ぐらい議論したいと思いますが、いずれにしても取りまとめは4月末です。17日と20日は、第2の柱、第3の柱と別々に議論しますので、全体の取りまとめとしては4月の終わりになります。
(問)17日は山本大臣をお呼びすることになるのでしょうか。
(答)はい、予定しております。臨時議員については、今最終的な調整を行っていますが、金融・資本市場改革もありますので、やはり山本大臣にはおいでいただこうと思っています。
(問)17日は全体をやるということですが、金融市場以外のポイントはどのあたりでしょうか。
(答)今、成長力底上げ戦略は全体像を出して、既にスタートしています。第3の柱のフロントラインの部分の全体像は出ておりませんので、パーツパーツで医薬品やデジタルコンテンツを議論しています。これも、その中で横断的に、例えば政策の決め方にもっと革新的な方法がないだろうかといったことも出てきているわけですね。例えば、電波特区のような最先端特区を持ち出してはどうだろうかといった議論も出てきております。そういう政策面のイノベーションも考えられますし、要は第3の柱の全体を少し議論します。
(問)個別分野で一番具体的に議論できそうなのは、やはり金融のところということですね。
(答)リスクマネーですね。あと、大学改革などももう少し詰める必要がありますので、その点も今、民間議員にはご検討いただいています。  第3のフロントライン拡大戦略の中が、3つの柱ですね。確認の意味で申し上げますと、1つは成長分野を強化していく。この中で、医薬品、医薬機器、コンテンツ分野など、まさにフロントラインとなる部分ですね。それから2つ目の柱が大学改革、3つ目の柱がリスクマネーと。したがって、この3つについて全体像を出します。その中で、さらにどういう点を詰めるべきか、今内部で検討しておりますが、それを議論するということになります。
(問)17日は、グローバル化改革専門調査会から報告が出てくるのでしょうか。
(答)グローバル化専門調査会の報告自体は、もう少し先になります。もう少し先になりますが、グローバル化専門調査会が3つのパーツでやっています。EPAを中心とした経済協力、2つ目が金融・資本市場改革、3つ目が農業改革とやっておりまして、全体の第1次取りまとめは、少し後になります。今回は、生産性加速に関連させて、金融・資本市場の中で特に急いで議論した方がよいものをご提言いただこうと思っています。
(問)では、金融・資本市場に関しては17日にグローバル化改革専門調査会から提言が出てくると。
(答)提言といいますか、生産性に関連する分野を特に急いで議論してはどうかと思っています。グローバル化専門調査会はもう少し長い目で議論しており、金融資本市場改革についても、1次取りまとめはより大きな像が出てくると思います。その中で生産性にも関連させて、早い時点でリスクマネーとも絡める形で議論した方が良いものだけを、今回暫定的に発表してもらうことになります。  したがって、今回は恐らく金融・資本市場の議論を踏まえて、民間議員提案が出るのだろうと思っています。

(以上)