大田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成19年1月25日

(平成19年1月25日(木) 9:40~9:45  於:記者会見室)

1.発言要旨

 おはようございます。臨時閣議が開かれました。

 私の方から「平成19年度の経済見通しと経済財政運営の基本的態度」と「日本経済の進路と戦略」について報告し、閣議決定されました。発言内容は席上にお配りしているとおりです。

 内閣総理大臣から「日本経済の進路と戦略」につきまして、次のような御発言がありました。

 日本経済は、長い停滞のトンネルを抜け出し、ようやく正常な状態に戻りつつあります。他方で、グローバル競争の激化や、人口減少を考慮すれば、我が国は持続的な成長のシステムを早急に構築する必要があります。今や、新たな目標を設定し、それを実現するための戦略に着手すべき時であり、新たな戦略の下で、改革への取組を加速・深化する必要があります。閣僚各位におかれては、自らのイニシアティブの下で、この「日本経済の進路と戦略」で示された経済財政運営の中期的な方針を具体的な政策に結実させ、それを着実に実施していただきたいという発言がありました。

 それから、財務大臣から平成18年度補正予算と平成19年度予算についての御発言がありました。

 閣議の報告は以上です。

 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)経済見通しについて、他の閣僚から発言はございましたか。
(答)ありませんでした。
(問)来週の諮問会議ですが、その後議題等についての調整はいかがでしょうか。
(答)今、最終の詰めをしておりまして、平成19年の課題について私からペーパーを出します。また、渡辺大臣においでいただいて、政府改革として、公務員制度改革と、今法案の段階になっております政策金融について、現状をご説明いただく予定です。

 それ以外ではマクロ経済政策について取り上げるかどうかを時間との関係を考えながら今最終的な詰めを行っています。
(問)公務員制度改革は、去年の諮問会議でも一度取り上げましたけれども、改めてまた民間議員からペーパーを出すお考えでしょうか。
(答)前回、民間議員のお考えは提示し、当時は佐田大臣でしたけれども、年明け再度おいでいただいて議論を行いたいということで締めておりますので、渡辺大臣に代わられましたが、改めて改革の案をご発表いただくことにしています。格別民間議員から異なる提案を出すことはありません。
(問)今日、総理から指示のありました「進路と戦略」に関連して、「新たな目標を設定し」ということですが、これは具体的にはどういったことを指しているのでしょうか。
(答)恐らく進路ということだと思います。これから目指すべき方向ということになると思います。「新たな目標を設定し、それを実現するための戦略に着手すべき時であり」という流れになっていますので、目指すべきところを明確にするという趣旨だと私は捉えています。
(問)来週の諮問会議の日程は、もう決まりましたか。
(答)29日です。
(問)株価がここ数日かなり上向いてきていることについて、大臣はどのように見ていらっしゃるか、伺いたいと思います。
(答)株価自体は、短期的には動きますので、それについて一喜一憂する必要はないと思っておりますけれども、日本経済が非常に長期の回復を続けていて、企業収益の好調さが続いているということを反映していると考えています。

(以上)