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内閣総理大臣式辞

第1回みどりの式典 内閣総理大臣式辞

本日ここに、天皇皇后両陛下の御臨席を仰ぎ、第一回みどりの式典を挙行するに当たり、政府を代表し式辞を申し述べます。

国民の祝日として「みどりの日」が5月4日に制定されました。

この「みどりの日」についての国民の関心と理解を一層促進し、「みどり」についての国民の造詣を深めるため、地方公共団体及び一般の方々の協力を得て各種行事等を全国的に実施する「みどりの月間」を設けるとともに、「みどりの学術賞」を創設いたしました。

「みどりの学術賞」は、国内において植物、森林、緑地、造園、自然保護等に係る研究、技術の開発その他の「みどり」に関する学術上の顕著な功績のあった方に私からこの式典において授与することとしております。

また、併せて、緑化推進運動の実施について顕著な功績のあった方や団体への表彰も行うこととしております。

「みどり」という言葉は、世界に誇りうる美しい自然に恵まれた、我が国固有の長い歴史、文化、伝統から生み出された独特な表現であります。

日本人は、この言葉に、色彩の緑色という意味だけではなく、古来、生まれたばかりの赤ちゃんを「みどり子」といったように、みずみずしい、成長しはじめている、といった意味を持たせたり、日本の女性の美しいつややかな黒髪を「みどりなす」と表現したりしてきました。

この「みどり」という言葉は、私は気高く、美しい言葉だと思います。

この「みどり」の恵みをもたらしているのは、我が国に広がる豊かで多様な森林や、その森林を舞台に息づく健全な生態系であります。

これらの恵みの謎や真理を解き明かし、守り育てることは、未来に向け、国土を守り、豊かな水を育み、様々な生き物を保護することにつながるもので、人間にとって大切な自然環境を保全し、ひいては良好な地球環境を維持していく上での、私たちの使命であります。

私は、この使命を達成するために、独創的な研究に長年にわたって携わられ世界に誇る業績をあげられるとともに、世界に信頼され、尊敬されるリーダーシップを持つ研究者に、「みどりの学術賞」を授与し、栄誉をたたえることとしました。また、国土の緑化の推進運動を積極的に担ってきている方々を緑化推進運動功労者として表彰することとしております。

私は、これらの方々とともに、未来を担う子どもたちの世代が自信と誇りを持てる「美しいみどりの国、日本」にしていくために、全力を尽くしてまいりますことをお誓いする次第であります。
最後になりましたが、この式典が、日本人が古来独自に形作ってきた美しい「みどり」の伝統に、国民があらためて関心を持ち造詣を深めることを期待するとともに、皆様のご活躍とご健勝を祈念して、式辞といたします。

平成19年4月27日

内閣総理大臣 安倍 晋三

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