受賞者代表挨拶


第1回みどりの式典 受賞者代表挨拶

杉浦昌弘 名古屋大学名誉教授

天皇皇后両陛下、ご臨席の皆様

本日、第一回みどりの学術賞を受賞し、及び緑化推進運動功労者として表彰いただきました一同を代表し、一言、御礼のご挨拶を申し上げます。

天皇皇后両陛下のご臨席のもとで、「みどりの日」についての国民の関心と理解を一層促進し、「みどり」についての国民の造詣を深めるために創設されたこの栄えある賞を賜り、また、緑化推進運動の実施について表彰されますことは、誠に喜びに堪えません。

私どもは、これまで、それぞれが専門とする学術の分野において、永年にわたり研鎮を積んでまいりました。また、全国各地において、緑化推進運動に携わり、国土の緑化に取り組んでまいりました。

今回、みどりの学術賞を受賞し、及び緑化推進運動功労者として表彰いただいたことは、これまでの努力が高く評価されたものであり、これにすぐる栄誉はありません。同時に、同じ分野で現在も研究や活動にいそしむ同僚や後輩並びに関係者にとっても大きな励みになるものと確信いたします。ここに、厚く御礼申し上げる次第であります。

現在の我が国は、都市化や過疎化などが進み、日常的な国民生活からは、「みどり」に親しみ、その恩恵に感謝する機会が失われつつあります。今日、「みどり」の本質や恵みを科学的に解明し、次代を担う子どもたちのために「みどり」を守り育む活動を積極的に行うことが期待されております。

私どもは、今回の栄誉を心の励みとし、なお、一層の精進を重ね、それぞれの活動を通じて、みどりの本質を理解する国民が「みどり」に親しみ、共生する心豊かな国家として、世界の国々から、尊敬されるよう、微力ながら引き続き尽力いたす決意であります。

本日は誠にありがとうございました。