4.世界的課題解決に貢献する社会
 
ライフサイエンス分野
 
新興・再興感染症克服科学技術
戦略重点科学技術
2010年頃までの研究目標 (第3期科学技術基本計画期間)
2011年以降の研究目標(第4期以降)
感染症の予防・診断・治療の研究開発 ・感染症・稀少疾病等、政策的に対応を要する疾病の診断・治療法の開発に資する研究成果を得、画期的医療の実用化
・国内外の研究拠点を整備して、感染症の研究を行い、感染症の予防・診断・治療の開発に資する情報・知見を国内外から迅速に収集・共有できるネットワークを構築
・振興・再興感染症について、国民に対する適切な医療の確保への道筋をつけるべく、予防・診断方法の確立や治療法の開発
・BSEや高病原性鳥インフルエンザ等主要な人獣共通感染症を含む家畜感染症の簡易・迅速診断技術や予防技術の確立
 
 
生物機能活用による物質生産・環境改善科学技術
戦略重点科学技術
2010年頃までの研究目標
(第3期科学技術基本計画期間)
2011年以降の研究目標(第4期以降)
微生物・動植物を用いた有用物質生産技術開発

・微生物・動植物を用いた有用物質の生産を可能とするための培養・遺伝子組換え技術の開発

・微生物機能を活用した合成樹脂、界面活性剤といった化学品を生産する技術の確立
・植物機能を活用した工業原料、医療用原材料、試薬等の生産技術の確立(2020年頃まで)
生物機能を活用した環境対応技術開発 ・環境保全に貢献するスーパー樹木の開発
・生物機能等を利用した持続的な防除技術の開発、適正施肥技術の開発
・環境中の有害化学物質の農林水産物への吸収抑制技術及び汚染土壌浄化技術(バイオレメディエーション)の開発
・ゲノム育種による乾燥地域等の不良環境で生産できる農作物の開発
・土壌微生物の多様性を解析する手法を開発
・複合微生物機能の活用による廃棄物、汚染物質等の高効率な分解・処理技術を確立する。(2020年頃まで)
・有機農業推進のための共通基盤技術の開発
 
 
世界最高水準のライフサイエンス基盤整備
戦略重点科学技術
2010年頃までの研究目標
(第3期科学技術基本計画期間)
2011年以降の研究目標(第4期以降)
多様な環境中の生物集団のメタゲノム解析と個別ゲノム解析、これらに基づく有用遺伝子の収集・活用 ・海洋無脊椎動物等に共生する微生物等からメタゲノム解析により有用遺伝子の探索・収集
・有用物質の生産等に貢献するため、ライブラリーの構築

・微生物機能を活用した合成樹脂、界面活性剤といった化学品を生産する技術の確立
・環境中の生物集団から有用遺伝子を探索・収集し、工業原料や医薬品等の生産に活用する技術の確立

研究開発の基礎となる生物遺伝資源等の確保と維持 ・産業上有用な微生物約7万株を収集し、提供体制を整備
・我が国のライフサイエンス研究推進に不可欠な生物遺伝資源等(生体由来試料を含む)を世界最高水準のものとして維持
生命情報統合化データベースの構築に関する研究開発 ・多様・多量な情報の網羅的かつ正確な統合に向け、広く国内のライフサイエンス研究者の利用に供するために必要な標準化技術、検索技術等の情報技術を開発 ・統合化が可能で、かつ適切なデータを対象に、ゲノム情報及び各種遺伝資源のデータ、医学情報等を含む統合データベースの構築
ライフサイエンス分野における標準化に関する研究開発 ・計測・計量技術の標準化に向けた研究開発を行うとともに、バイオテクノロジーの共通基盤である生体分子の標準物質を開発
 
 
情報通信分野
 
 
科学技術を牽引する世界最高水準の次世代スーパーコンピュータ

戦略重点科学技術
2010年頃までの研究目標
(第3期科学技術基本計画期間)
2011年以降の研究目標(第4期以降)
科学技術を牽引する世界最高水準のスーパーコンピュータの開発 ・世界最高水準の演算速度を誇るスーパーコンピュータの本格稼動(2011年頃まで)
・新薬の革新的な設計などを可能にするシミュレーションの実現(2012年頃まで)
・世界をリードするスーパーコンピュータの継続的な開発推進体制と、要素技術の高性能コンピュータや情報機器への活用推進(2012年頃から)
高付加価値製品の持続的創出に向けた高性能・低消費電力プロセッサ・システム技術 ・世界最高水準の低消費電力・高性能・高アプリケーション生産性をもつ国際競争力のあるプロセッサ・システム技術を開発 ・開発したプロセッサ・システム技術の実用化を、情報家電等主要産業分野における付加価値の高い製品開発に使用する等の形で実現
 
 
次世代半導体の国際競争を勝ち抜く超微細化・低消費電力化及び設計・製造技術
戦略重点科学技術
2010年頃までの研究目標
(第3期科学技術基本計画期間)
2011年以降の研究目標(第4期以降)
低消費電力化技術(デバイスからシステムまで) ・45nmレベル以細の微細化を可能とする半導体プロセス・材料技術の確立による、世界最先端の省エネルギーなIT利活用社会の基盤となる高速度・低消費電力デバイスの実現
・パワーデバイス・高周波デバイス・超電導デバイス・高性能プロセッサーチップ等の高効率機能性デバイス及び設計技術の実現による省エネルギーなIT利活用の実現
・超低消費電力化技術の開発による、携帯情報端末等の幅広い情報通信機器の高性能化・高機能化の実現
 
 
世界に先駆けた家庭や街で生活に役立つロボット中核技術
戦略重点科学技術
2010年頃までの研究目標
(第3期科学技術基本計画期間)
2011年以降の研究目標(第4期以降)
先端ものづくりのためのロボット ・ロボットによるセル生産方式を高度化、低コスト化
・匠の精密さで計測・加工する日本のものづくり技術を模倣するロボットスキル技術の開発
・ロボットによるセル生産方式を中小企業にまで普及
・匠の精密さで計測・加工する日本のものづくり技術の人とデジタルツールへの伝承
 
 
環境分野
 
 
戦略重点科学技術
2010年頃までの研究目標
(第3期科学技術基本計画期間)
2011年以降の研究目標(第4期以降)
人工衛星から二酸化炭素など地球温暖化と関係する情報を一気に観測する科学技術 ・全球降水観測計画(GPM)の主衛星に搭載するための二周波降水レーダと温室効果ガスの高精度観測のための地上・航空機実証ライダーシステムを開発し、雲の3次元構造や寿命を観測するためのEarthCARE衛星搭載用雲レーダ技術を実証。また温室効果ガス観測衛星の精度を高め、100kmから数百km規模での炭素収支分布を明確化 ・GOSAT等の衛星搭載センサーと地上センサーによる観測データの比較手法を確立し、衛星の温室効果ガス観測精度を向上させる。また、EarthCARE衛星の観測データにより、気候モデルの高精度化に貢献。
・国別の二酸化炭素排出インベントリを定量的に評価・検証し、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)による知見の集積、地球温暖化対策の国際的推進に貢献
ポスト京都議定書に向けスーパーコンピュータを用いて21世紀の気候変動を正確に予測する科学技術 ・高解像度気候モデル実験結果の解析により、地域的な気候変化ならびに豪雨等の極端現象の変化について信頼に足る予測成果の提供
・温暖化による極端現象の変化を検出し、気候モデルによる再現性を検証・炭素循環等の物質輸送過程等を取り入れた温暖化予測地球システムモデルや、水平分解能4kmの精緻な地域モデルを開発
・高解像度気候モデルによる将来30年程度のアンサンブル実験の結果の解析により、自然変動の不確実性を考慮した確率的表現による予測研究成果を提供
地球温暖化がもたらすリスクを今のうちに予測し脱温暖化社会の設計を可能とする科学技術 ・脱温暖化社会のビジョンをデザインするシミュレーションモデルを開発し、望ましい将来像を定性的・定量的に提案
・脱温暖化社会実現のための可能な道筋を検討するモデルを開発し、対策技術や政策を研究
・温暖化対策の統合的な評価が可能な政策評価モデルを作成してビジョン・シナリオを構築し、京都議定書第一約束期間以降及び長期的な削減対策オプションとその実行手順を明確化
効率的にエネルギーを得るための地域に即したバイオマス利用技術 ・木質からのエタノール化において収率70%以上を実現しエタノール製造のコストを削減、化石燃料と競合可能な製造技術を開発。地域における最適な資源循環/バイオマスエネルギー利用システムの開発 ・ゲノム研究等の成果を活用した高バイオマス量を持つ農作物の開発・導入や稲わらや木材等のセルロース系原料や資源作物全体からバイオエタノールを高効率に製造できる技術の開発・バイオマス由来のプラスチックの製造コストの低減
・廃棄物・バイオマスによるエネルギー・材料生産分野において技術基盤を確立し、利用の促進に貢献。バイオマス発生源・利用地域に適合した効率的な収集・輸送・貯蔵システムの開発
廃棄物資源の国際流通に対応する有用物質利用と有害物質管理技術 ・国際競争力強化に資する製品の設計・製造段階でのリサイクル阻害物質の使用排除を可能とする技術や、製品中に低濃度で分散するレアメタル等を回収する技術、今後需要の増大が見込まれる燃料電池等のリユース・リサイクル技術、触媒中の貴金属の代替技術を開発
・途上国を対象に資源循環の実態を解明するとともに適合した技術システムを提案
・製品環境配慮情報を活用した高度な製品3Rシステムの構築
・アジア地域における適正な資源循環に資する技術システムと適正管理ネットワークの構築
健全な水循環を保ち自然と共生する社会の実現シナリオを設計する科学技術

・全球降水観測計画(GPM)の主衛星に搭載するための二周波降水レーダ、地表付近及び上空を高密度で立体的に観測するリモートセンシング技術、観測データをほぼ実時間で処理・配信できる情報システムの研究開発
・流域圏水環境の保全・再生シナリオの設計手法、及び施策効果の把握・説明手法、自然生態系や環境の変動を前提とした海辺の包括的環境計画・管理手法の開発
・ヒートアイランド対策の一層の推進を図るべく、シュミレーション技術を駆使し、都市計画制度の運用支援、緑地・水面の確保やネットワーク、地域冷暖房、保水性舗装等の対策技術の効果的な実施のための計画手法を開発し、都市の熱環境改善を図るとともに、熱環境改善を通じて、省CO2化に貢献

・都市気象等の予測モデルの高精度化に貢献。都市上空の風向・風速を精密且つ立体的に観測する技術の開発
・環境情報の精度を高め予測を正確にし、政府自治体等の意思決定や対策行動などの行政支援、国民生活の安全・快適さの向上に役立つ環境の危機管理にかかわる情報を速やかに提供
・国や地方公共団体、民間事業者等によるヒートアイランド対策の効果的な実施に役立つ実用的な対策評価ツールを提供するとともに、地域の特性を考慮した総合的・計画的なヒートアイランド対策に資する都市空間形成手法を提示して、都市の熱環境改善を図るとともに、熱環境改善を通じて、省CO2化に貢献
・水・物質循環モニタリング技術、海洋環境情報の共有・利用システムの構築
・海辺の包括的環境計画・管理システムの開発
多種多様な生物からなる生態系を正確にとらえその保全・再生を実現する科学技術 ・生態系と物質循環の観測を行い、得られたデータを統合的に提供するシステムを構築、地球全域の陸域植生分布を10m分解能で提供
・外来生物拡大・拡散システム、個体群の動態等の解明、対処技術の開発。
・生態系と物質循環の観測を行い、得られたデータを統合的に提供するシステムを構築、地球全域の陸域植生分布を10m分解能で提供
・外来生物拡大・拡散システム、個体群の動態等の解明、対処技術の開発。
製品のライフサイクル全般を的確に評価し3Rに適した生産・消費システムを設計する科学技術 ・マテリアルリサイクル、ケミカルリサイクル、サーマルリカバリーなどの異なる種類のリサイクル手法の効果やそれに要する費用を、LCAや平易な指標でわかりやすく表現する手法を開発 ・MFA、LCA等を用いた地域分散型、広域連携型、中核拠点型、国際連携型などの各種資源循環技術のシステム設計を行う手法の確立
 
 
ナノテクノロジー・材料分野
 
 
戦略重点科学技術
2010年頃までの研究目標
(第3期科学技術基本計画期間)
2011年以降の研究目標(第4期以降)
クリーンなエネルギーの飛躍的なコスト削減を可能とする革新的材料技術 ・高効率燃料電池、超電導技術利用機器、廃熱利用熱電発電技術など ・燃料電池自動車の性能向上
・エネルギー分野への超電導技術機器の実用化など
資源問題解決の決定打となる希少資源・不足資源代替材料改革新技術 ・希少金属の機能代替技術 ・希少金属の機能代替技術
ナノ領域最先端計測・加工技術 ・物性・機能の計測において、溶液も含むあらゆる環境下における計測をも可能とし、実時間・高速計測も可能とする要素技術の確立
・組織表面・内部の計測・分析・操作や材料・デバイスの内部のナノ構造や組織までを計測可能とする要素技術の確立
・物性・機能の計測において、溶液も含むあらゆる環境下における計測をも可能とし、実時間・高速計測も可能とする要素技術の確立
・組織表面・内部の計測・分析・操作や材料・デバイスの内部のナノ構造や組織まで計測可能とする技術の確立
 
 
エネルギー分野
 
 
戦略重点科学技術
2010年頃までの研究目標
(第3期科学技術基本計画期間)
2011年以降の研究目標(第4期以降)
エネルギーの面的利用で飛躍的な省エネの街を実現する都市システム技術 ・最適な熱エネルギー利用システムを評価するシミュレーション技術を開発し、下水道本管に直接ビル廃熱を廃棄する技術及び小規模で拡張可能な熱エネルギー利用システムのプロトタイプの開発 ・一部の都市における開発した熱エネルギーシステムの導入・実用化
実効性のある省エネ生活を実現する先進的住宅・建築物関連技術 ・街区レベル及び戸建住宅にも適用可能な環境性能評価手法の開発と既存住宅ストックの断熱性能を非破壊等により評価するための技術の開発 ・自然エネルギー利用等も含めた住宅・建築物の省エネ化、断熱材の高性能化、住宅・建築物におけるエネルギーマネージメントシステム等の技術開発
便利で豊かな省エネ社会を実現する先端高性能汎用デバイス技術 ・飛躍的な省エネルギー等を実現する高効率インバータの実現と情報家電の低消費電力化、高度化(多機能化等)に資する半導体アプリケーションチップ技術の開発と高速度・低消費電力デバイスの実現 ・半導体等デバイスの高効率化、高機能化、高集積化、システム化、大容量化等の技術開発
究極の省エネ工場を実現する革新的素材製造プロセス技術 ・高効率酸化触媒を用いた環境調和型化学プロセス技術などの要素技術等の確立と複合化材料技術の確立
・フレキシブルディスプレイ実現のための部材およびそれらをロールtoロール化するための技術の開発
・革新的製鉄プロセス技術等、省エネ型鉄鋼製造技術の基盤技術の開発
・従来にないロールtoロールプロセスによるフレキシブルデバイスの高速低コスト技術の実用化
石油を必要としない新世代自動車の革新的中核技術 ・リチウムイオン電池の小型化・高性能化技術の開発と単層カーボンナノチューブの高度配向技術及び大量生産技術の確立
・高エネルギー密度と耐久性を有する電気二重層キャパシタの開発
・リチウムイオン電池の性能向上と低コスト化に資する技術の開発
石油に代わる自動車用新液体燃料(GTL)の最先端製造技術 ・商業規模でのGTL(ナフサ、灯油、軽油等石油代替用として天然ガス等を原料として製造される合成油)製造技術の確立 ・ガス体エネルギーの導入等に資するGTLの製造コストの低減、利用機器の開発等
先端燃料電池システムと安全な革新的水素貯蔵・輸送技術 ・供給施設の安全対策等の確立
・燃料電池自動車や定置用燃料電池、水素供給システムについて、低価格化、高耐久性、高機能化を達成する技術の確立
・燃料電池自動車や定置用燃料電池、水素供給システムについて、更なる低価格化、高耐久性、高機能化を達成する技術の確立
・地域資源を活用した水素利用技術の高度化、実証試験
太陽光発電を世界に普及するための革新的高効率化・低コスト化技術 ・太陽光発電の高効率化、低コスト化のための技術開発、実証による太陽光発電の経済性の向上
電源や利用形態の制約を克服する高性能電力貯蔵技術 ・低コスト化、高信頼性化等を達成したSMESシステムの確立。イットリウム系線材等による大容量化、高性能コイル等の基盤技術の開発
・高エネルギー密度で高耐久性な電気二重層キャパシタの開発
・数十〜数百kWh規模の商業ベースでの導入等を目指したイットリウム系線材等を活用したSMESの更なる高性能化等の実現
クリーン・高効率で世界をリードする石炭ガス化技術 ・石炭ガス化複合発電(IGCC)について、実証試験の実施による石炭をガス化して利用する高効率発電技術の確立

・石炭のクリーンで高効率な利用の促進に資する石炭ガス化技術の確立

安全性・経済性に優れ世界に普及する次世代軽水炉の実用化技術 ・高い経済性・安全性等を備え、世界市場にも通用する次世代炉技術を選定し、開発のための中長期的研究開発戦略を策定 ・高い経済性・安全性等を備えた、世界市場にも通用する次世代軽水炉技術の確立
高レベル放射性廃棄物等の処分実現に不可欠な地層処分技術 ・地質の異なる2つの深地層研究施設(幌延、瑞浪)において中間深度までの調査研究を行い、処分事業や安全規制を支える知識基盤として体系化
・人工バリアの製作・施工等の品質や性能を含む工学技術について成立性等を提示
・高レベル放射性廃棄物の最終処分開始に至る処分事業や安全規制に必要な基盤となる技術の整備
長期的なエネルギーの安定供給を確保する高速増殖炉(FBR)サイクル技術 ・高速増殖炉サイクル実用施設(炉・サイクル)に採用する革新技術をまとめ、プラント全体の概念設計を構築し、経済性の高いMOX燃料製造技術の小規模実証、燃料の高燃焼度化の実証及び燃料サイクル技術の実証 ・もんじゅについて発電プラントとしての信頼性の実証、ナトリウム取扱技術の確立等の所期の目的を達成することにより、高速増殖炉システム設計技術を実証
・将来の軽水炉と比肩する安全性、経済性を有するとともに、資源有効利用、環境負荷低減、高い核不拡散性等を有する高速増殖炉サイクルの適切な実用化像と、実用化に至るまでの研究開発計画の提示
国際協力で拓く核融合エネルギー:ITER計画 ・ITER完成・運転開始を目指して国際的に合意されたスケジュールに基づき、我が国が分担する装置・機器を着実に開発及び製造製作するとともにITERと連携して実施する幅広いアプローチにより、原型炉設計を進展 ・ITERの建設・運転やこれに連携した幅広いアプローチを通じた燃焼プラズマの実証
・原型炉建設に必要な炉心プラズマ技術、核融合工学技術の基盤の構築
 
 
ものづくり技術分野
 
日本型ものづくり技術をさらに進化させる、科学に立脚したものづくり「可視化」技術

戦略重点科学技術
2010年頃までの研究目標
(第3期科学技術基本計画期間)
2011年以降の研究目標(第4期以降)
ものづくりのニーズに応える新しい計測分析技術・機器開発、精密加工技術 ・次世代ものづくり技術の基盤を構築するため、ナノレベルの物質構造の3次元可視化、高分解能動態解析、高精度定量分析などの技術に基づく我が国独自の計測分析技術・機器を開発
・MEMS技術を駆使して自動車、情報家電などの強い産業技術の付加価値を高め、我が国のものづくり国際競争力を強化
・世界をリードする次世代計測分析技術による、先端計測分析機器の国産品シェアの向上、我が国のものづくり国際競争力の強化
・センシング技術の開発等に貢献する計測分析技術の高度化による、現象や問題点等の「可視化」の実現、製品の信頼性と製品、労働者の安全の確保
 
 
資源・環境・人口制約を克服し、日本のフラッグシップとなる、ものづくりのプロセスイノベーション

戦略重点科学技術
2010年頃までの研究目標
(第3期科学技術基本計画期間)
2011年以降の研究目標(第4期以降)
人口減少社会に適応する、ロボット等を使ったものづくりの革新 ・製造現場における人間と協働作業が可能なロボットの実現、施工現場の安全性と労働生産性の向上、施工形態モデルの仕様の公開 ・女性や高齢者がものづくりに参加できる作業環境の整備、世界最高水準の計測・情報技術やロボット技術等による安全・快適な土木施工現場環境の実現
バイオテクノロジーを活用したものづくりの革新 ・微生物機能等の活用による、バイオマスなどの再生可能原料からの工業原料等生産技術の確立
・廃棄物、汚染物質等の高効率な分解・処理技術の確立
・バイオテクノロジーを活用した、有用物質生産プロセス技術、廃棄物等の超高効率分解・処理技術の基盤を確立し、環境に調和した循環型社会を構築
ものづくりプロセスの省エネルギー化 ・製造業に係る製品のライフサイクルを考慮した設計支援システムの開発、それによる生産プロセスにおけるエネルギーロスの低減を通じた、省エネルギー化の実現 ・製鉄所の廃熱を利用した製鉄プロセス技術、省エネルギー省資源に資する化学製造プロセス技術、熱電変換システム等のエネルギー有効利用技術を確立し、製造プロセスからのCO2排出の削減等、地球温暖化対策に貢献
資源を有効利用し、環境に配慮したものづくり技術 ・3R型設計・生産・メンテナンス技術、製品の設計・製造段階でのリサイクル阻害物質の使用排除を可能とする技術、製品中の有用・有害物質管理技術の開発・標準化 ・国際的環境規制等を先取りした、未確定リスクにも十分対応できる機能性材料の実現
・材料製造のグリーンプロセス化の達成
 
 
フロンティア分野
 
信頼性の高い宇宙輸送システム

戦略重点科学技術
2010年頃までの研究目標
(第3期科学技術基本計画期間)
2011年以降の研究目標(第4期以降)
H-IIAロケットの開発・製作・打上げ ・継続的な打上げによる実績をつみ、H2Aロケット打上げ成功率90%以上(20機以上の打上げ実績において)の達成
H-IIBロケット(H-IIA能力向上型) ・静止遷移軌道への衛星(8トン)の打上げやHTVの打上げが可能となるH2Bロケットを開発・運用
・国際宇宙ステーションへの継続的な物資補給によりH2Bロケットを世界最高水準のロケットとして確立
宇宙ステーション補給機(HTV) ・国際宇宙ステーションへの我が国独自の補給機(HTV)を開発
・自律性のある輸送手段として着実な運用の実施
LNG推進系の飛行実証 ・将来の輸送系開発の選択肢となり得るLNG推進系の開発、飛行実証を実施し、民間への適切な技術移転を実施
次世代輸送系システム設計基盤技術開発(GXロケット) ・将来の輸送系開発の選択肢となり得るLNG推進系の開発、飛行実証を実施し、民間への適切な技術移転を実施
信頼性向上プログラム(輸送系) ・H2Aの成功率90%以上達成のため、データベースの蓄積や高信頼性設計手法の研究を通じた、エンジン等のロケット技術の信頼性向上
 
 
衛星の高信頼性・高機能化技術

戦略重点科学技術
2010年頃までの研究目標
(第3期科学技術基本計画期間)
2011年以降の研究目標(第4期以降)
リモートセンシング技術(ハイパースペクトラルセンサ技術) ・地球観測センサ(ASTER,PALSAR,DPR,雲レーダ等)の開発及び一部運用の実施。取得データを効率的に処理・解析するシステムの開発及びデータ提供の実施
・高精度CO2観測技術の確立・地上実証
・GPM、EarthCARE等による降水分布観測、エアロゾル・雲の垂直分布観測及びライダーによる高精度CO2測定技術の実証
・上記により観測精度の向上を図り、地球環境問題の解決に貢献
信頼性向上プログラム(衛星関連) ・不具合が発生した場合に衛星全体の機能喪失につながる衛星バス技術、宇宙用電子デバイス、機構部品の基盤技術について、バックアップ機器の追加、試験の充実等による信頼性向上
宇宙環境信頼性実証プログラム (SERVIS) ・SERVISによる衛星部品低コスト化(1/2〜1/3程度)による、宇宙機器産業のシェア拡大の実現
 
 
次世代型深海探査技術

戦略重点科学技術
2010年頃までの研究目標
(第3期科学技術基本計画期間)
2011年以降の研究目標(第4期以降)
「ちきゅう」による世界最高の深海底ライザー掘削技術の開発 ・地球深部探査船「ちきゅう」により確立する7000mの大深度掘削技術を未知の地殻内微生物、物質探査に活用するとともに、掘削孔を地震観測等に活用 ・生命の起源や進化、過去の地球環境変動に関する新たな知見を得るための地殻内微生物圏の探索、採取
次世代型深海探査技術の開発 ・無人深海探査機の航続距離の長大化、精密海底調査機能の向上、世界最深部までの潜航探査等に必要な要素技術・システム技術の開発
 
 
外洋上プラットフォーム技術

戦略重点科学技術
2010年頃までの研究目標
(第3期科学技術基本計画期間)
2011年以降の研究目標(第4期以降)
洋上プラットフォームの研究開発 ・浮体構造の安定性、信頼性向上技術、係留技術等の要素技術を開発し、風車等を稼働させることができるプラットフォームを実現