在日英国大使フライ卿、科学技術担当参事官プーク氏と面談(2006/12/18)
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平成18年12月18日

12月18日、在日英国大使フライ卿と科学技術担当参事官プーク氏が来訪しました。
イギリスでもイノベーションを誘発するための政策が盛んに行われています。
イギリスの私のポストに相当する役職で英国政府主席科学顧問のサー・デイビッド・キング氏は、国際的な科学研究に関わる責任者が集まる「Global Science & Innovation Forum」の議長を務め、2006年10月に、「研究開発における国際展開のための戦略(A strategy for international engagement in research and development)」を発表しました。報告書では、英国の得意分野を見定めた上で、世界の優秀な研究者を英国に惹きつけるための具体的戦略等をまとめています。
また、彼は気候変動に関する政府間パネル(IPCC;Intergovernmental Panel for Climate Change) でも主導的な役割を果たしています。IPCCでは、気候変動の見通し、自然、社会経済への影響評価及び対応策の科学的見地からの評価を実施しており、2001年には、気候変動に対する科学者の意見「Climate Change 2001: Synthesis Report」 をとりまとめています。現在第4次の気候変動に関する評価レポートをまとめている最中で、来年1月にはその最初の報告がなされると聞いています。
また、10月にはイギリスの経済学者のSir Nicholas Stern氏が、気候変動に関するレポートを発表しました。報告書では、「世界のGDP1%の気候変動に対する対策を現在実行すれば、将来、気候変動の結果もたらされるGDP5〜20%に及ぶ損失を 防ぐことができるだろう」と指摘しており、科学者ではない経済学者が気候変動に関する警告を発した初めてのレポートということで反響を呼びました。
英国政府は、今後、国際会議の場などで、こうした視点からの施策を各国に訴えており、2008年に日本で開催されるG8サミットでも間違いなく大きな議題になります。
フライ卿とお話ししながら、日本と同じ島国でありながら、常に「思想」を世界に広げようとする英国政府の姿勢に、いつもながら我が国とは際だった違いを感じます。
また、フライ卿との話の中でも出てきましたが、エネルギー消費やCO2削減に関する日本の技術は世界一で、現在経済発展を続けている中国、インドを中心に、世界へ対し、こうした技術を輸出していくことは、相手国も世界も期待しており、国益にもかなうことだと思います。日本の得意な分野を どんどん伸ばして、海外にも戦略的に発信していきたいものです。
なお、来訪した際に、日英修好通商条約調印150周年を記念して、2008年に「UK-Japan2008(http://www.ukjapan2008.jp/)」が開催されますので紹介致します。
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