分権クローズアップ[地方分権改革の旗手] 第14回 千葉市

分権クローズアップ[地方分権改革の旗手コーナー]では、各地方の「地方分権改革の旗手」の方から、それぞれの地域における地方分権改革の取組や成果について紹介をしていただきます。第14回は、千葉市総合政策局総合政策部政策調整課の宇野貴博主任主事から寄稿いただいた記事を掲載します。


1.はじめに

地方分権改革の推進に当たっては、住民と直接接する基礎自治体こそが、住民のニーズを的確に把握でき、かつ、住民の監視を常に受けることで、質の高い行政サービスを提供することができるという考え方に基づき、基礎自治体に対する事務権限と財源の移譲を進めることが重要であると考えています。

地方分権が進むと、基礎自治体は、より地域の実情に合った総合的な行政サービスの提供が可能となりますが、同時に、地域のことは地域に住む住民が責任を持って決める「住民自治」も求められるようになります。

今回は、千葉市における地方分権改革の推進に係る取組として、「ちばレポ(ちば市民協働レポート)」について紹介します。

2. 事例紹介 千葉レポ(ちば市民協働レポート)

千葉市は、全国に先駆け、ICTを活用して市民と行政、市民と市民が力を合わせて解決を図る市民協働によるまちづくりを目指し、「ちばレポ(ちば市民協働レポート)」を平成26年9月にスタートさせました。

「ちばレポ」とは、千葉市内で起きている様々な地域の課題(道路が傷んでいる、公園の遊具が壊れているなど)を、スマートフォンを使って市民がレポートすることで、市民と市役所、市民と市民の間で、それらの課題を共有し、合理的、効率的に解決することを目指す仕組みです。




市民は、レポーターとして地域の課題をレポートするだけではなく、自らがそれらの課題の解決者として参加するサポーターを担うこともできます。当初は投稿されたレポートは行政による解決でしたが、現在では「市民との協働案件」として市民サポーターによる解決も行っています。


【資料③】サポーター活動により解決した事例

また、27年1月以降、市内12の企業等と連携し「ちばレポ」を通じた地域の課題の発見や解決にご協力いただいています。

こうして市民がまちを意識する中、従来の行政主導型ではなく市民協働によるまちづくりを目指そうとする市民団体「ちばレポ市民の会」が自発的に発足し、市民目線でちばレポを発展させようと普及活動を行っています。

現在では、テーマを投げかけ市民が発見する“テーマレポート”や、市民が自主的にその場で解決してレポートする“かいけつレポート”、ちばレポへの改善の提案ができきる“アイデア提案”などの機能も追加しており、平成27年5月末ではレポーター登録は約3,000人、約1,200件のレポートが寄せられています。

手軽にまちづくりに参加できる行政との新たなコミュニケーションツールとして市民への浸透は着実に進んでいます。




3.おわりに

市民ニーズや現場の実情を肌で実感し、理解しているのは基礎自治体です。今後とも、自らの責任と権限で自治体を運営し、独自の工夫を凝らして多くの住民を巻き込んで、積極的に地域課題を解決することができるよう、基礎自治体への更なる分権を求めていきます。

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