分権クローズアップ[地方分権改革の旗手] 第5回 長島町 その1

分権クローズアップ[地方分権改革の旗手コーナー]では、各地方の「地方分権改革の旗手」の方から、それぞれの地域における地方分権改革の取組や成果について紹介をしていただきます。第5回は、鹿児島県長島町総務課の町口真浩 行政係長から寄稿いただいた記事を2回に分けて掲載します。今回は、その1となります。

1.はじめに

長島町は、平成18年3月20日に東町と長島町が合併した町で、鹿児島県の一番北西にあり、熊本県天草市と隣接しています。

雲仙天草国立公園内に位置し、青く美しい海岸線と四季を通じて花が彩る美しい町で、基幹産業は、農業と漁業で「赤土馬鈴薯」と生産額日本一を誇る「養殖ブリ」の盛んな町です。

今回は、長島町の地方分権改革の取組みとして、2つの事例を紹介させていただきます。

2.事例紹介I 福祉事務所の設置について

長島町では、「夢と活力があり、一人ひとりが暮らしやすい福祉の充実したまちづくり」の実現に向けて、住民がいかに幸せを実感できるかが重要であり、高齢化が進む中、福祉施策や地域の活力を第一に、きめ細やかなサービスをいかに提供できるかを課題としていました。また、当時の福祉事務所は60km離れた県の地域振興局にあり、住民にとって大きな負担となっていました。

このため、住民の福祉向上を目指し、一人ひとりを大切にするきめ細やかな福祉の充実したまちづくりと、迅速で丁寧な福祉行政を進めるため、平成19年4月に町村としては全国で9番目、九州では初めてとなる福祉事務所を設置しました。

平成19年度3月末の生活保護世帯数は60世帯でしたが、平成25年度3月末の生活保護世帯数は51世帯と、生活保護世帯は減少し、現在の長島町の平均生活保護率は、19.4パーミルで鹿児島県内では一番低い生活保護率となっており、これこそ、住民の生活実態を知る小さな町だからこそ「きめ細やかな」福祉対応ができる権限移譲の最たる効果だと思います。

福祉事務所の設置による住民サービスの充実に加えて、福祉向上の更なる実現に向けての取組みをより一層強化していくため、福祉事務所職員等を中心とした職員で構成する「ともしび隊」を組織しました。

「ともしび隊」では、日常生活や安全対策に対し不安を抱きやすい、高齢者のみの世帯や独居老人などを対象に、地域担当の民生委員等と連携した居宅訪問による声かけ活動など、安否確認、生活相談及び健康チェックを積極的に行っています。

この活動により、住民の意見や現況などをいち早く把握し、福祉事務所の活動におけるきめ細やかな状況把握などに役立っているほか、住民の話し相手になることで高齢者の方々の孤独感の払拭に役立つなど、住民からも喜ばれています。

本町では、「夢と活力ある福祉の充実した長島町」の実現に向けて、引き続き、福祉事務を中心とした、住民にとって利用しやすく、一人ひとりを大切にするきめ細やかな福祉の充実したまちづくりに取組んでいきます。

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